レビューを書く前に。
自分はこの作品「Yourdiary」に関しては、かなり信者が入っていると思います。
よって、レビューの点数や内容も、ぶっちゃけそんなに信用してはいけません。
ただ、そういう点を除いても、萌えゲーとして見れば"良作"程度の出来であるだろう事は間違いないですし、体験版をプレイして、その空気が気にいればマストバイと言っていいでしょう。
とりあえずいつも通り順に書いてく。
・ルート構成
普通のADVと同じで、途中で各ルートに分岐。
ゆあ、紗雪、夕陽、かなでの4ルート。
ルートロックなどはなし。オプションからルートガイドをONにすると推奨選択肢が見られるので困ったときはONにしてプレイするといいかも。
他の萌えゲーと比べると
若干選択肢がわかりにくいので、自信のない方はルートガイドON推奨。
自分ではゆあの好感度を上げたつもりでも、紗雪先輩の好感度があがっていたりする。
推奨クリア順は、
夕陽andかなで(順番はどちらでもいい)
→ 紗雪
→ ゆあ
とくにゆあルートは紗雪ルートの後にやったほうがいい。
でないと紗雪先輩がただの百合だよ・・・
・シナリオ
各ルートの山場は前作の夏ノ雨と比べても少なめで平坦な印象。
若干泣けるシーンもあるにはあるが、基本展開はありがちなのである程度予想できる。
全体的に日常シーンはそれなりに面白く、ゆったりとした雰囲気で進行していく。
体験版と同等のノリが共通ルート最後まで続いて、個別ルートに入ると若干シリアスが入ってくる、普通の萌えゲーと同じ構成。
作品の空気は最後まで体験版と同じ感じなので、体験版をやって"合わないな"と思ったら回避推奨。
前作の主人公はどちらかと言うと体育会系な感じだったが、今回は萌えゲーによくある感じのイケメン。まじ全俺が惨め。
賛否分かれる部分もあるが、個人的にはかなり好感を持てる主人公だった。
基本はラブコメとかでありがちな超絶鈍感主人公だけど、ただ単に鈍感なんじゃなくて夕陽の気持ちにわざと気づかないふりをしているという点などはテンプレと少し違うか。
ちなみに、夕陽とかなでの主人公への好感度が開始時点でほぼMAX。
"共通が夕陽ルート"とか言われるレベル。共通ルートで一緒にお風呂とか、夜中に布団に入り込んできたりだとか、主人公の"告白するなら俺からする宣言"とか。あの流れで他のヒロインルートに行くとか夕陽不憫すぎて泣ける。
シナリオの出来的には、紗雪≧ゆあ>>【壁】>>夕陽>かなで。
シナリオの出来の差は結構激しい。
とりあえず順を追って書いてく。
一番平坦だったのは"
かなでルート"
奈月の策略に見事に嵌って、かなでが好きになっていることに気づいた主人公とかなでは付き合うことに。
奈月がなかなかいいキャラで、このルートではかなり活躍してくれる。
共通の序盤ではいろいろうるさそうだった響はあっさりと二人の交際を認めるので、体験版で懸念していた、響が二人の恋路の邪魔になる的な展開は一切なかった。
むしろ凄く良い兄貴で好感が持てる。
個人的にはこのかなでが一番好きなキャラ。
夕陽ルートも平坦だけど、一応かなでルートよりは見せ場がある。
が、くっつくまでにわざわざ遠回りをしすぎな感がないでもない。
主人公がイケメンすぎて死にたくなった
あと夕陽が超健気。健気すぎて萌え死ぬ。幼馴染はやはりこうでなくては。
紗雪先輩ルートは、序盤部分でも匂わせていた、先輩とゆあの関係なんかを中心に。
紗雪先輩がなんであんなにゆあに固執するのかがわかる。
紗雪先輩主人公に依存しすぎでヤバい。主人公と同学年になるために留年する!とか言い出す始末。
結果が完全にHappyEndじゃなかったのが残念かな。でもきれいな終わり方だったと思う。
このルートのアフターは是非ファンディスクで見たい。CUBEさんマジ頼みます!
ゆあルートはともかくゆあがかわいかった。
一応トゥルーらしく、一番メインになる物語だと思う。
ゆあや美鈴さんがどういった存在なのかとか
自分がロリコンだと自覚して自爆する主人公が凄く笑えた。
最後はハッピーエンド。若干ご都合主義を感じないでもないけど。
紗雪先輩のゆあLoveオーラが凄まじい。一歩間違えれば百合。
紗雪ルートをやって、その理由を知っていないとただの変態にしか見えないですわこれは。
あと、今回
かなり頑張ってる印象を受けたエロ関連。
カントク絵は萌え絵だから抜けないだとか、女ライターの書いたエロシーンはちょっと・・・とかそういう主観的な意見は知りませんが、全体的にかなり長くしっかりしていてとても良かった。
正直なところ、自分はこういう普通の萌えゲーのシーンが一番好きなんですよね。
ただしアブノーマルなエロはまったくないです。
回想枠は各4回づつですが、そのうちの(ゆあ、紗雪、かなで→3回)(夕陽→2回)は"2回戦"まであってかなり尺も長め。
CGも各シーン"平均"で3枚づつ用意されていて、今作ではかなり力が入っていました。
キスしたりとかイチャイチャ分が多めのシーンが好きならかなりお勧めです。

絵師はカントク単独。
カントク信者の俺としては最高評価で良いでしょう。
もう画集としてだけでも1万以上の価値があった。
キャラも全員凄くかわいいしね。
背景は何も特筆すべきはない、普通レベル。
それ以外は素晴らしいと思う。
立ち絵も差分などの質量共に素晴らしい出来。
イベントCG枚数
ゆあ:25(内HCG12)
紗雪:24(内HCG12)
夕陽:24(内HCG12)
かなで:23(内HCG12)
その他:5
SD:12

かなりいいと思う。
数はそんなに多くないけど、過去の回想のシーンの曲やシリアスなシーンの曲の出来がよかった。
あたたかな世界観に合った、素晴らしい出来。
オープニングは一番上に張ったとおり。
エンディング曲が個人的にはものすごくツボ。Ducaさんの歌の中でも上位に入ると思う。
全体的にゆったりとした曲が多め。

ワイド画面。
設定項目は普通。ただし、別に"エンジン設定"項目があって、最適化設定などはこっちでいじれる。
システムボイスが全員分用意されていて、かなり長めのボイスが設定されている。
立ち絵、SD鑑賞はイベントCGの一部として実装。背景鑑賞はなし。
CG鑑賞には差分などをプレビューできる機能あり。ただしあんまり役にはたたない。イベントCGは1段階のみ拡大可
バックログ機能は、一番最初まで遡れる。
バックログからのジャンプ機能はなし。
キャラクターはよく動く。
所謂、"テンプレ萌えゲー"の良作。
雰囲気が合わないと長いこともあって間違いなく苦痛なので、体験版をやって決めること推奨です。
ただ、とにかくキャラクターが全員かわいい!
もちろんカントク絵も最高なのですが、それだけではなく。
本当にこれは萌えゲーで一番重要な部分なので、個人的には凄くアタリだった。
サブキャラクターも皆かわいくて、特に香穂は秀逸なキャラ。
是非ファンディスクに期待したい。
あと予約特典のピロートークCD、あれはいいものだ。
ボリュームは、事前情報どおり、共通7時間、個別各6~7時間でそこそこ長めかと。
好きなキャラ順はかなで≧ゆあ>夕陽≧紗雪。全キャラかなりかわいいので比べるのは難しいわ・・・
個人的には、2010年購入作品の中で一番好きな作品。やはり萌えゲーは良い物だなと。