倉野くんちのふたご事情 感想。
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倉野くんちのふたご事情 | |
CUBE 2012/11/30 | ||
倉野くんは今日も 双子(姉妹)たちから 愛されています | ||
原画 | 兼清みわ、すいみゃ(SD) | |
シナリオ | 双葉亮一、夜村 卓 | |
MUSIC | Peak A Soul+ |
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プラス ポイント |
エロ重視 ハーレムルート有 | |||||||
マイナス ポイント |
ハーレムルートが期待はずれ シナリオ薄 | ||||||||
Story | 70 | ![]() |
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シナリオ | 65 | テキスト | 80 | 世界観 | 70 | ボリューム | 70 | ||
Graphic | 85 | ![]() |
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立ち絵 | 85 | イベントCG | 85 | 背景 | 75 | 塗り | 85 | ||
Sound | 85 | ![]() |
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ボーカル曲 | 90 | BGM | 85 | 声 | 80 | 曲演出 | 75 | ||
System | 80 | ![]() |
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機能 | 85 | 演出 | 70 | 設定項目 | 75 | UI | 80 | ||
Other | 85 | ![]() |
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キャラクター | 85 | Hシーン | 90 | ゲーム性 | - | 個人的補正 | 70 |
あくまで個人的な感想です。また、点数は公開後も若干上下することがあります。
"レビュー"などという大それた物ではなく、あくまで感想という事でひとつ。
点数は主観によるものです。
以下追記から本文。
ネタバレが含まれます。
悪くない。悪くないぞ・・・
一切期待せずにプレイしましたが、意外なことになかなか良かった。
事前情報でエロ重視の抜きゲーになるという事がわかっていたので、(エロゲ雑誌のインタビューでCuffs系列初のえっち重視の作品と明言)やはり"ふたご事情"ということもあって姉妹丼だよな!と思って若干期待していたのですが、悲しいかな姉妹丼的なシチュエーションは殆どなし。これについては後述。
そういった面で、ハーレムルートがかなり期待はずれで肩透かしを食らいはしたものの、それ以外、個別ルートはそこそこ良作といってもいいのではないでしょうか。あくまで萌え抜きげーというジャンルで考えれば、ですが
総合点に関しては、ハーレムルートが弱いということで-5点して75。

・ルート構成
まず最初に共通ルートがあり、そこから、いずみ&みことルート、智花ルート、弥恵&絵麻ルートの3つに分岐、さらにそこからキャラ個別ルートへの分岐があり、全員分クリア後にハーレムルートがアンロック、という方式。
・シナリオ
大体のルートが萌えゲー標準より少し下くらい。エロ重視の作品としてはシリアスが少し多目かな?
まあ大体想像通りの展開に想像通りの終わり方だが、悪いという訳はない。
寧ろ自分はこのくらいのシナリオがなんか一番安心できるかなぁ・・・
いずみルートはルートとしては中々良かったかなと思う。
主人公との過去なんかも掘り下げられていてシナリオもまずまずの出来だった。
キャラクターに関しては、まあ正直テンプレな姉キャラなので特にこの作品のこのキャラでないと!という部分はないのだが、かわいいかかわいくないかといえばかわいい。
みことルート。 他でも散々言われているが、このルートだけ両親が仲直りをしない。
だが一応姉妹は仲が良いままで終わるので、言うほど不快なシナリオという訳でもなかったかな。
いずみとみことルートは地域の夏祭りを軸にシナリオが進んでいくのだが、ふたご別で軸となる部分が変わり、格個別でふたごそれぞれの視点からそのイベントを掘り下げていく、というシナリオの構成はなかなか良かったかなと思う。まあ別に特筆するような事ではないのだけれど。
キャラは、少し行動が幼すぎるかなという印象は持ったものの、相変わらずかわいい。
智花ルート。
いやあ!智花かわいいですわ!ツンデレというものはいい物ですね。
かなりのやきもち焼きなのに素直になれない!みたいなテンプレなんですが。
シナリオ自体はまあまあな出来。ふたご(弟姉)であることの葛藤みたいなものが唯一存在する。
ただ、そんなにシリアスな風にはならないので安心して読めますね。
オチも別に悪くないですし、キャラのかわいさも引き立っていたので十分満足できる出来なのではないでしょうか。
まずは弥恵ルート。
弥恵ルートと絵麻ルートは、離れてしまっても主人公と一緒にいられる時間を多く取りたいという姉妹が、お菓子作りの同好会を作る、という事を軸に進行していく。
シナリオ自体は単調だが、キャラは相変わらずとてもかわいい。
最後の終わり方も他のルートと大差はないし特に語る事はないかなぁ。
絵麻ルート。
主人公に依存しきってしまっている絵麻が成長していく話。
なかなかいい話だった。
ただ、序盤の同好会へ勧誘するシーンでの煮え切らない絵麻の態度は、かわいいんだけれど少しイライラした。
ハーレムルート
シナリオ一切無し、完全におまけルートなので期待してはいけない。
ほぼHシーンのみで、そのHシーンも期待していたようなシーンは少なく、というより本番シーンが少ない!
複数での本番シーンは最後の1つだけで、5人一緒に、というものが1つと少しあるのみ。
これでは何のためのふたご事情だったのか。といわれても仕方ない。
エロ重視できて、個別ルートでは概ね良い感じのHシーンボリュームだっただけに、ハーレムルートの仕様が残念でならない。
全体的に、序盤の両親が出て行く場面のようなギスギスしたシーンは殆どなく、Yourdiaryでも見られた暖かい空気でゆったりと進行していく。
シナリオの起伏はそこまでではないが、期待値が低かった事もあり想像より上の出来で概ね満足できた。
両親の態度は若干不快に感じたものの、それ以外の不快な要素はほとんど無く、いちゃラブも、というかエロ重視という事でエロシーンがかなりのボリュームなのもあり概ね期待通り。
一応エロシーンは、アブノーマルな物はほとんどないものの、質も個人的にはそこまで悪くなかったと思うし、尺と回数は十分すぎるくらい。
一応枠は、個別では智花、絵麻は7枠ずつ、いずみ、みこと、弥恵は6枠。
個別前の双子でのシーンが、いずみ&みこと、弥恵&絵麻ペアでそれぞれ5つに智花4つ、これは本番なし。
ハーレムルートが一応5つ。ただし本番は一応2回のみ。1回はほぼ無いも同然の物だけれど。

満足。
完成度は結構高いと思う。
質量ともにすばらしい出来。キャラデザもかわいいし、作画の不満も無い。
無いんだけど・・・みわさんの絵は個人的になにか、何かあと一歩足りないんだよなぁ・・・
やっぱり、CUBEという事でカントクさんの絵と比べてしまうのが駄目なんでしょうね・・・
あくまでこれは個人的な話なのですけれども。
みわさんの絵が好きなら不満は出ないはず。
すいみゃさんのSDキャラもかわいいです。
背景はいつものCUFFS系列ということで普通。
塗りもCUFFS恒例の淡い感じの塗り。

OP/EDはANZIE×DUCAという事で文句なしのクオリティ。
特にEDソングはなかなか良い曲だった。今回はボーカル曲のFULLCDが通販で別売りなのが残念。
当然予約しました。
BGMも何時ものPeak A Soul+でいい出来。
サントラが付いているのはうれしいですね。
ただ、曲の演出に関しては特筆する事はない。

基本的には、YourDiary→イモウトノカタチ→からの継承。 イモウトノカタチで追加された、イベントCGの拡大時に右下に表示範囲が出る機能はそのまま残っている上に、Yourdiaryにあったシステムボイスも今回は復活。
さらに、システムボイスが、複数キャラの中から一人を選ぶという選択式ではなく、全員の中から複数人が選べてその中からランダムで再生というシステムに変更された。もちろん選択するキャラを1人だけにすれば、そのキャラのボイスのみが再生されるので、これは確実に進化といえるだろう。
それに加えて、お風呂のHシーンでのエコーON/OFFや、射精カウンター、位置固定などという、抜きゲーでもたまにしか見ないような機能も追加されている。
この辺りは快適で不満はない。
ただ、バックログジャンプの機能は相変わらず無し。この点に関しては不満。Cuffsもいい加減実装するべきかと。
立ち絵の動きや演出は、Yourdiaryほどではなかったかな・・・?余り意識して見ていないせいかもしれないが。
あと、どうでもいい所ではセーブデータの枠が膨大。
その数なんと900枠。
無限に枠を追加できるシステムを実装している作品を除けば、自分が過去プレイしてきた中でも最多であろう。
まとめ
個人的には結構楽しめた。
期待値が低かっただけに(そもそもがお布施として購入したんだよなぁ・・・)思った以上の出来でよかった
不満な点が無いわけではないが、自分が最初に期待していた(とても低い)ハードルは難なくクリアする程度の作品ではあった。
キャラも皆かわいく、差別化も出来ていていい感じ。
ただ、ふたご、家族である意味は一切感じられなかった。
キャラ萌え抜きゲーがプレイしたいときには十分選択肢に入れていい出来だろう。